銘柄分析

実はロボットもやっている平田機工

産学が連携した「未来ロボティクスエンジニア育成協議会(CHERSI)」に安川電機、川崎重工、ファナック、デンソーと同じく名前を連ねていました。

気になりませんか?いや、絶対気になります。

基本情報

企業概要 企業名 平田機工㈱
証券コード/市場 6258/東証1部
特徴 生産設備エンジニアリング会社。自動車や半導体、家電、産業用ロボットも手掛ける
ホームページ https://www.hirata.co.jp/
決算期 3月末日
時価総額 64,537百万
株価 6,000
PER(株価収益率) N/A
ROA(総資産経常利益率) 3.3%

※2020/07/10 終値ベース

事業内容

同社を調べてみると、熊本をベースとして、各種生産システム、産業用ロボットおよび物流関連機器等の製造ならびに販売している会社でした。

海外展開も積極的で、手掛ける製品も自動車、半導体、家電生産設備と手広く興味をそそられますよね。

同社の特徴としては、開発・提案から生産立ち上げ、保守・サービスまですべてのプロセスを 自社で行うことができることです。

Source:平田機工株式会社

開発・提案、設計、部品製造、組立・検証、生産立ち上げ、保守・サービスと一貫した生産体制が構築されているので、安心ですよね。

製造・生産・技術に自信を感じさせると共に、社内に蓄積されたノウハウは目に見えない資産となります。

経営成績

2020年度3月期の売上高は656億12百万円(前期比15.1%減)となり、営業利益は27億36百万円(前期比56.2%減)、経常利益は28億61 百万円(前期比54.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は17億44百万円(前期比62.4%減)となっています。

決算書チェック

2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

表紙

新型コロナの影響で、売上利益は共に減少しております。

売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス 売上、利益、経常利益ともに低下
当期純利益=経常利益×60% 同等
ROA伸び率(総資産経常利益率) 6.8%から3.3%へ低下
営業CFの伸び率、バランス 低下
営業CFは、営業利益の60~120%程度か CFは多い
投資CFは、営業CF範囲内かどうか 範囲内
来期業績予想数値の合理性 新型コロナウイルスによる影響を現段階で合理的に算定することが困難なことから未定
会計処理方法の変更点 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 あり

経営成績/財政状態

数値の具体性 セグメント・地域別売上のみ
新規事業のについて なし
悪材料について 世界経済の減速を背景に主に海外顧客の設備投資に対する抑制

貸借対照表

売上減・棚卸資産が膨らんだ状況でありますが、こちらも許容の範囲だと思います。

また手堅く利益余剰金もありますので、暫くは安心そうです。

現金、預貯金、有価証券について(換金性) 現金預金110,972百万
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) 受取手形および売掛金31,533百万
有形固定資産合計、土地 有形固定資産21,737百万、土地9,790百万
有形固定資産における土地の割合 45%
売掛金・受取手形・棚卸資産の伸び率(売上高の伸びと比較) 棚卸資産・在庫が通常より多い
棚卸資産の変化(投資対効果について) 投資効果は低下している
繰延税金資産について(税金として支払、費用化していない額) 1,005百万
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか 記載なし
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) なし
のれん代が、自己資本より大きい場合は注意 なし
貸倒引当金、前受金は少な過ぎないか 固定資産231百万
社債・転換社債の有無(転換社債は要注意) なし
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) 1年内返済予定の長期借入金 が大幅に低下し流動負債が減っている
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか 27,762百万と潤沢
評価差額金の割合 土地の評価差額金が多く4,543百万、割合は大きくない
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 小さい
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 432百万
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) 総資産は減少

損益計算書

営業利益、伸び率は重要 伸びはあり
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない 双方額は小さい

キャッシュフロー

債権の回収も進んでいることは評価対象となります。

税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF 同等ではない(債権回収が進んでいる)
投資CFの内容確認 有形固定資産の取得による支出
財務CFは、マイナスが望ましい 長期借入金の返済による支出でマイナス

まとめ

トンボ
トンボ
コロナを乗り切れば伸びそう、重点チェック銘柄とします。

ロボット関連としては時価総額も600億円程度と小さく、ロボット・生産エンジニアリング会社であり、有望そう。

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