基本情報
企業概要 | 企業名 | 翻訳センター |
証券コード/市場 | 2483/東証ジャスダック | |
特徴 | 大手翻訳会社、自動車、機械、電機、医薬品など技術翻訳が軸。通訳事業には買収子会社で本格参入 | |
ホームページ | https://www.honyakuctr.com/ | |
決算期 | 3月末日 | |
時価総額 | 7,066百万円 | |
株価 | 4,195 | |
ROA(総資産経常利益率) | 14.30% | |
PER(株価収益率)*会社予想 | (連)13.33% |
※2018/03/13 終値ベース
トンボの目
翻訳センターは1986年に医薬分野の専門翻訳会社として設立後、特許、工業・ローカライゼーション、金融・法務分野と事業領域を拡大、専門性の追求を図り、各分野において付加価値の高いサービスを提供する企業となります。
これらから派生して、他語学スキルの高い人材の派遣事業、通訳事業、語学教育事業、会議を催すコンベンション事業を有しています。
当期、主力の翻訳事業の売上高は前期比4.5%増の7,035百万円となり、占める割合が高いことが読み取れます。また取扱企業数4,700社、年間取扱件数59,000件とこれまでの信頼がシッカリ根付いている印象を持ちます。
事業そのものがシンプル、決算短信そのものは無駄のないものとなります。特筆することはありませんが、利益余剰金の積み上げ、のれん償却期間が5年等安心できる材料はあります。
また同社は2010年にエムスリーと業務・資本提携を行い、エムスリーの翻訳センターに対する議決権割合は20.48%、持分法適用関連会社となっています。
今後どれだけ飛躍できるか、時価総額も小さいので余地はあると思いますが、AI等の普及するという全体の流れの、同社がどれだけ地位を堅持できるのか?専門領域で差別化を続けることが必要と考えます。
同社内にAI導入、作業の効率化等、検討の余地ありと考えています。
決算書の暗号を解く
※2017.5.11 平成29年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
表紙 | 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | 増収増益でバランスも非常良い |
当期純利益=経常利益×60% | 同等 | |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 11.6%→14.3%と伸び有り | |
営業CFの伸び率、バランス | 伸び有り、バランスも良い | |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 範囲内 | |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲内 | |
来期業績予想数値の合理性 | 増収増益で計画、伸びは当期ほど大きくない | |
会計処理方法の変更点 | 会計基準等の変更に伴う会計方針の変更 | |
経営成績/財政状態 | 数値の具体性 | あり |
新規事業のについて | なし | |
悪材料について | あり | |
貸借対照表 | 現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金及び預金2,700,767千円 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 受取手形及び売掛金1,615,417千円 | |
固定資産(土地以外は、価値を確認) | 固定資産割合は10% | |
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 | 少ない | |
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び | ほぼ変わらず、若干改善 | |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | 仕掛品も減少 | |
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) | 流動資産項目103,891千円 固定資産項目33,526千円 | |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 定率法を採用しております。ただし、平成28年4月1日以降に取得した建物附属 設備及び構築物については、定額法を採用 | |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | 29,937千円、5年間の定額法 | |
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 | 小さい | |
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか | 引当金少ない、前受金なし | |
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) | なし | |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 買掛金704,150千円 | |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | 2,382,675千円 | |
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 | その他の包括利益累計額合計 28,039千円 | |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | なし | |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし | |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 事業拡大 | |
損益計算書 | 営業利益、伸び率は重要 | 伸びており、伸び率も高い |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | 若干の特別利益有り | |
当期純利益(普通は純利益の40%) | 同等 | |
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか | 6.80% | |
キャッシュフロー | 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 同等ではない |
投資CFの内容確認 | 無形固定資産の取得による43百万円の支出 | |
財務CFは、マイナスが望ましい | マイナス(ファイナンス・リース債務の返済による支出、配当金支払い) |
まとめ
トンボ
投資スタンスは、中立とします。