基本情報
企業概要 | 企業名 | MRT㈱ |
証券コード/市場 | 6034/マザーズ | |
特徴 | 医師の求人・転職サイト運営。東大附属病院の互助組織からスピンオフ | |
ホームページ | https://medrt.com/ | |
決算期 | 12月末日 | |
時価総額 | 8,439百万円 | |
株価 | 1,482 | |
PER(株価収益率) | (連)63.31% | |
ROA(総資産経常利益率) | 8.30% |
※2020/05/22 終値ベース
トンボの目
元々は、東京大学医学部附属病院の医師の互助組織を母体の会社となります。
有限会社メディカルリサーチアンドテクノロジーとして設立され、今も会長、社長と役員は医師4名が名前を連ねています。
同社は、互助組織の特色を生かして医療情報のプラットフォームの提供しています。
- 医師及び看護師等の職業紹介
- 医療機関の開設及び運営のコンサルティング
- 医師が発信するオウンドメディアの運営
- 医局向けグループウェアの運営
- 遠隔診療・健康相談サービスの運営
また日本初の遠隔診療・健康相談サービス「ポケットドクター」「今すぐ相談」サービスを法人向けに提供しており、パイオニアでもあります。
直近の2019年12月期は決算期変更により、2019年4月1日から2019年12月31日までの9ヶ月の数字となっていますので、注意しましょう。
9ヶ月間の売上収益は1,973百万千円、営業利益は198百万円、税引前当期利益は186百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は108百万円となっています。
対前期増減率は記載は記載ありませんが、9ヶ月間は好調な結果となりました。
新型コロナで同社のビジネスにとっては追い風となること、時価総額も手頃なことから注目株となります。
ただ、2020年5月15日に発表された2020年第1四半期の数字を確認してみましたが前期同時期と比べて、正直微妙な結果となっていました。
人材紹介、遠隔診療は参入障壁が低く、競合企業が多数となります。
社会全体の流れとMRT時価総額としては買いとなりますが、動向は注意する必要あると思います。
決算書の暗号を解く
2019年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
※2019年12月期は決算期変更により、2019年4月1日から2019年12月31日までの9ヶ月
表紙 | 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | バランスは良い |
当期純利益=経常利益×60% | 同等 | |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 5.9%から5.5%に低下 | |
営業CFの伸び率、バランス | 伸びはあり | |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 範囲内 | |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲内 | |
来期業績予想数値の合理性 | 2019年12月期は決算期変更により予想数値なし | |
会計処理方法の変更点 | IFRSにより要求される会計方針の変更 | |
経営成績/財政状態 | 数値の具体性 | なし |
新規事業のについて | なし | |
悪材料について | なし | |
貸借対照表 | 現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金預金1,753 百万 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 営業債権及びその他の債権 248百万 | |
有形固定資産合計、土地 | 固定資産合計101 百万、土地なし | |
有形固定資産における土地の割合 | 0% | |
売掛金・受取手形・棚卸資産の伸び率(売上高の伸びと比較) | 売掛金の伸び率が高い | |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | なし | |
繰延税金資産について(税金として支払、費用化していない額) | 未収法人所得税3百万、非流動資産で繰延税金資産118百万 | |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 記載なし | |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | あり。償却期間は記載なし | |
のれん代が、自己資本より大きい場合は注意 | 自己資本1,457百万、のれん代383 百万 | |
貸倒引当金、前受金は少な過ぎないか | なし | |
社債・転換社債の有無(転換社債は要注意) | 社債あり | |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 負債合計は、 2,148百万。前年度1,671百万 | |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | 同等 840百万 | |
評価差額金の割合 | なし | |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | 小さい | |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし | |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 事業拡大 | |
損益計算書 | 営業利益、伸び率は重要 | 伸びはあり |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | なし | |
キャッシュフロー | 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 同等 |
投資CFの内容確認 | 金融資産の取得 | |
財務CFは、マイナスが望ましい | マイナス(自己株式取得と長期借入金返済) |
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まとめ
トンボ
医療費抑制・健康を考えると、プラットフォームの乱立はよくない。エムスリーやソフトバンクあたりが強く動いてくれると、いいと思っています。