基本情報
企業概要 | 企業名 | ユナイテッド&コレクティブ㈱ |
証券コード/市場 | 3557/マザーズ | |
特徴 | 鶏料理居酒屋「てけてけ」主体、ハンバーガーチェーン「the 3rd Burger」、他も手がける。店内仕込みが特徴 | |
ホームページ | http://www.united-collective.co.jp/ | |
決算期 | 2月末日 | |
時価総額 | 8,121百万 | |
株価 | 5,690 | |
ROA(総資産経常利益率) | 7.30% | |
PER(株価収益率)*会社予想 | (単)52.39% |
※2018/01/15 終値ベース
トンボの目
業態の絞込、ISP(In store preparation)戦略、高いサービスを目指すための教育・免許制度と同社の戦略・メッセージは非常にクリアで理解しやすい。
また適切な売上の伸びとバランス、特段財務諸表に違和感もなく、好印象です。
特に、商品在庫の伸びが売上の伸びに比べて少なく、店内仕込みの効果が数値として現れています。
平成29年2月28日現在、「てけてけ」「the 3rd Burger」「心」の3業態54店舗から平成30年2月期に過去最大の22店舗を目標に店舗開発、2020年までに200店舗体制が同社の目標としています。目標から、逆算すると今期での22店舗は達成する必要があります。
また出店数をベースに売上、利益も計画されていることから適宜新規出店情報を確認したいところです。
平成29年9月21日に上期の下方修正発表、その後平成30年第三四半期現在、12店舗増(前年同期比)の合計67店舗となりました。
ただ、現状では期初の出店目標は未達となる見込みとなります。
一方、通期業績予想数値の修正はなされていませんが、目標出店数未達の中、てけてけの既存店成績が今後の平成30年2月期決算のカギとなると思います。
同時に更なる知名度向上、今後株主優待拡充と「てけてけ」ファン拡大とを目指して頂きたいと思います。
決算書の暗号を解く
※2017.04.14 平成29年2月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)分析
表紙 | 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | バランスはいい |
当期純利益=経常利益×60% | 差異あり | |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 伸び有り(3.31%から7.3%) | |
営業CFの伸び率、バランス | 伸びはあり | |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 260% | |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲内 | |
来期業績予想数値の合理性 | 25%の増収を見込んでいるが店舗出店動向に影響あり | |
会計処理方法の変更点 | 無 | |
経営成績/財政状態 | 数値の具体性 | あり |
新規事業のについて | なし | |
悪材料について | 「事業等のリスク」項目あり | |
貸借対照表 | 現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金預金1,158,891千円 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 売掛、商品及び製品、原料及び貯蔵品93,049千円 | |
固定資産(土地以外は、価値を確認) | 固定資産の割合は資産の57%程度 | |
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 | 凡そ65%が将来の費用 | |
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び | 問題なし | |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | 売上に比べて伸びも少なく、効率的に利用されている | |
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) | 67,520千円(流動資産項目) | |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 記載なし | |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | なし | |
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 | なし | |
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか | 長期前受金113,982千円、引当金(賞与のみ) | |
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) | 一年以内償還予定の社債が5,000千円 | |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 買掛金142,806千円、一年以内返済予定の長期借入金507,130千円 | |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | 小さくはない | |
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 | なし | |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | 224千円 | |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし | |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 事業拡大 | |
損益計算書 | 営業利益、伸び率は重要 | 伸びている(138.4%増) |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | 特別利益として128,944千円、割合は大きい | |
当期純利益(普通は純利益の40%) | 法人税の調整額あり | |
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか | 普通 | |
キャッシュフロー | 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 法人税の還付、及び補償金受取が影響 |
投資CFの内容確認 | 店舗出店、敷金及び保証金 | |
財務CFは、マイナスが望ましい | プラス(株式の発行による収入) |
まとめ
トンボ
通期目標未達と予想し、そのタイミングで底値で拾い、同社目標としている2020年まで200店舗を達成を(応援しながら)に保有とします。