基本情報
企業概要 | 企業名 | ㈱ファイズ |
証券コード/市場 | 9325/マザーズ | |
特徴 | ECサイト運営企業等に対する「ECソリューションサービス」事業、物流拠点業務を受け入れから検品・梱包・配送まで請負、内製化率大、宅配も手がける | |
ホームページ | http://phyz.co.jp | |
決算期 | 3月末日 | |
時価総額 | 14,252百万 | |
株価 | 2,825 | |
ROA(総資産経常利益率) | 20.40% | |
PER(株価収益率)*会社予想 | (連)56.56% |
※2018/01/23 終値ベース
トンボの目
2013年10月の会社設立、ECサイト運営企業等に対する「ECソリューションサービス」事業を運営、2014年に事業譲受を経て、営業所開設、事業拡大過程となります。
特徴として「自社の物流拠点を持たず、顧客の物流拠点内で、サービスを提供するノンアセット型の経営、EC(電子商取引)サイトを運営する企業を中心とする小売業にターゲットを絞り込む」をあげています。
決算書に違和感もなく、営業キャッシュフローの伸びからも事業の成長が理解できます。
一方、アマゾン向けの取引割合が非常に高く、2017年度3月期売上は3,315百万円、今後は新規顧客の取込が成長への課題となり、これらアマゾンからの取引のみならず、その他企業からの受注に注目したい。
トンボは同社がいう人材供給ノウハウがイマイチ、どのように同社が優位に立つかが理解できませんでした。(不勉強かもしれませんが、ロボットとか自動仕分けとかの方が理解できます)
株価への影響として、同社が掲げる高い成長が維持、達成できるのか?また2018年3月期の配当は業績を勘案しながら決定とあり、平成30年3月期決算を待って短期狙いで投資決定をしたいと思います。
決算書の暗号を解く
※2017.05.12 平成29年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
表紙 | 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | バランスはいい |
当期純利益=経常利益×60% | 問題なし | |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 急上昇(10.2%から20.4%へ) | |
営業CFの伸び率、バランス | 伸びている | |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 138% | |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲内 | |
来期業績予想数値の合理性 | 高い伸びを予想、合理性は不明 | |
会計処理方法の変更点 | 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 | |
経営成績/財政状態 | 数値の具体性 | あり |
新規事業のについて | なし | |
悪材料について | なし | |
貸借対照表 | 現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金及び預金1,232,566千円 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 売掛金・貯蔵品67,460千円 | |
固定資産(土地以外は、価値を確認) | 固定資産の割合は資産の5%以下と非常に小さい | |
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 | 将来の費用は非常に小さい | |
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び | ほぼ同等、売上と比較すると売掛の伸びが多い。 | |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | 貯蔵品のみ、非常に少ない | |
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) | 18,028千円(流動資産項目) | |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 平成28年4月1日以後に取得した建物附属設備及び構築物に係る減価償却方法を定率法から定額法に変更 | |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | なし | |
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 | なし | |
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか | なし | |
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) | なし | |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 買掛金・短期借入金合計570,233千円 | |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | 236,452千円→伸びはあり | |
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 | なし | |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | なし | |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし | |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 事業拡大と株式発行による収入 | |
損益計算書 | 営業利益、伸び率は重要 | 伸びている |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | なし | |
当期純利益(普通は純利益の40%) | 適正 | |
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか | 7% | |
キャッシュフロー | 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | ほぼ同等 |
投資CFの内容確認 | 敷金と保証金 | |
財務CFは、マイナスが望ましい | プラス(株式発行による収入) |
まとめ
トンボ
平成30年3月期決算を待ちかな。