銘柄分析

結果にコミットはダイエットだけじゃない、RIZAPグループ

基本情報

企業概要 企業名 RIZAPグループ㈱
証券コード/市場 2928/札幌アンビシャス
特徴 減量ジム「ライザップ」展開、ライザップメッソドの下、M&Aでマルコ、ジーンズメイト等を傘下に事業拡大
ホームページ https://www.rizapgroup.com/
決算期 3月末日
時価総額 499,549百万円
株価 1,960
ROA(総資産経常利益率) 資産合計税引前利益率12.9%
PER(株価収益率)*会社予想 (連)62.38

※2018/02/9 終値ベース

トンボの目

言わずもしれた減量ジム「RIZAP」を運営する同社、先日のカンブリア宮殿を見て興味を持ったので調べてみました。

同社は「自己投資産業でグローバルNo.1ブランドとなる。」を経営の中心とし、中期経営計画「COMMIT 2020」で、2021年3月期の連結売上高3,000億円、営業利益350億円の目標達成に向けたグループ経営を行っているようです。

平成29年3月期で、5期連続増収、4期連続増益に加えてM&Aした子会社の再建で急拡大していますが営業CFの伸びが悪いのが気になるところ。今後の四半期決算でチェックしていきたい項目です。

一方、利益面では本業のRIZAP事業が伸びており、これは安心材料であると同時に芸能人を用いたインパクトある広告でブランドを確立できたことが大きなポイントと感じました。

またこれまでのノウハウを三日坊主市場と位置づけている分野に進出し、英語、ゴルフ、料理といったことまで水平展開を行っていることは興味深く、新しい切り口(RIZAPメソッド)による新規事業であり減量ジム同様、トンボは期待しています。

その他、同社は美容・健康関連事業、住関連ライフスタイル事業、アパレル関連事業、エンターテイメント事業と幅広くM&A、買収企業の黒字化を行ったことは高評価も今後、これらのシナジーが生み出されていくのか、これが今後の鍵となると思います。

期待を背負って株価はうなぎ登り、一時の過熱感は過ぎたものの、同社の言う「結果にコミット」をどのように子会社に更なる波及を行うのか継続ウォッチ。

決算書の暗号を解く

※2017.05.15 ※2017.05.15 平成29年3月期決算短信〔IFRS〕

表紙 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス 売上、利益ともに伸びはあり、バランスがいい
当期純利益=経常利益×60% 同等
ROA伸び率(総資産経常利益率) 資産合計税引前利益は6%→12.9%へ
営業CFの伸び率、バランス なし
営業CFは、営業利益の60~120%程度か 同等ではない
投資CFは、営業CF範囲内かどうか 範囲外、営業CFはマイナス
来期業績予想数値の合理性 非常に高い売上の伸びはあるものの利益の伸びは少ない
会計処理方法の変更点
経営成績/財政状態 数値の具体性 RIZAP出店数はあり
新規事業のについて あり(RIZAPメッソドを軸としていることからは説明可能も主力からは離れた事業会社へのM&Aあり)
悪材料について なし
貸借対照表 現金、預貯金、有価証券について(換金性) 現金及び預金24,643,988千円
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) 営業債権及びその他債権20,544,955千円
固定資産(土地以外は、価値を確認) 非流動資産は約三分の一
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 47%が将来の費用
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び ほぼ同等で若干改善
棚卸資産の変化(投資対効果について) 売上の伸びとほぼ同等の伸び
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) 802,841千円(非流動資産項目)
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか 記載なし
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) 6,291,729千円
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 自己資本のほうが大きい
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか あり
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) あり
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) 流動負債は合計43,636,996千円
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか 13,696,292千円と着実に増えている
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 なし
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 なし
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 非支配持分4,436,130千円と大きい
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) 総資産は増加、M&Aあり
損益計算書 営業利益、伸び率は重要 急激に伸びている
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない 記載なし
当期純利益(普通は純利益の40%) 適正
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか 10.70%
キャッシュフロー 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF 同等ではない、その他項目で△7,003,202千円が影響
投資CFの内容確認 有形固定資産の取得による支出2,547百万円
財務CFは、マイナスが望ましい プラス(長期借入19,475,613千円)

まとめ

トンボ
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投資は判断に至る情報が不足、割安感もなく見送りとします。
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