銘柄分析

銀のさらだけでない!ZMPとも関係しているライドオンエクスプレスホールディングス

基本情報

企業概要 企業名 ㈱ライドオンエクスプレスホールディングス
証券コード/市場 6082/東証1部
特徴 「銀のさら」「釜寅」など調理済み食材宅配事業を全国展開。飲食店の出前代行サービスに注力
ホームページ http://www.rideonexpress.co.jp/
決算期 3月末日
時価総額 11,978百万円
株価 1,147
ROA(総資産経常利益率) 14.10%
PER(株価収益率)*会社予想 (連)19.83%

※2018/03/06 終値ベース

トンボの目

正月に祖母の家で集まる際にいつも頼んでいる「銀のさら」の運営会社と知ったのはつい最近です。

同社が調理済み宅配事業だけでなく、出前仲介サイトを行う「夢の待創造委員会」と同じようなビジネスもしてることに驚きました。

同社は、「銀のさら」、「釜寅」といった調理済み宅配事業(主に寿司)と宅配代行を行う「ファインダイン」が主力事業となります。

ここ3年は売上170億台、営業利益は10億を超えたところとなります。来期の業績予想も増収減益で計画も然程変わらず、イケイケドンドンという感じでもありません。

宅配事業では、年度末におけるFCを含むチェーン全体の店舗数は723店舗(直営店223店舗、FC店500店舗)、拠点数は371拠点(直営店94拠点、FC店277拠点)となり、店舗と拠点の数字はほぼ横ばいとなっています。

ある意味「銀のさら」をはじめとする調理済み宅配事業は安定しているようにも感じます。

一方で、明確にうたわれているのは「出前代行サービス」への注力となります。

提携レストランの拡充、ファインダインの出店、システム構築による効率化と然るべきところに投資が行われていることが共感できます。

投資CFも有価証券及び投資有価証券取得による支出が合計1,660,913千円とかなり積極的に行っています。

ただ、売掛金も減っており、商品や原材料も減っており、効率的な経営がなされているようです。

平成30年3月期には、ホールディング体制への移行、GLM株式会社、ZMPへの出資、ZMPとCariRo Deliveryによる自動配送の実証実験を開始するなど、既存事業からさらなる飛躍を布石が打たれつつ有り、今後の展開が楽しみな状況です。

同社の中期経営計画では2019年3月期まで投資フェーズ、2020年3月期から成長フェーズとありますから今が仕込みどきなのかもしれません。

トンボ的には「リアルアート事業」というのが同社の事業とシナジーありませんが、子供の描いた絵を作品として仕上げることを事業も応援したいと思います。

決算書の暗号を解く

※2017.5.12 平成29年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)

表紙 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス 増収減益
当期純利益=経常利益×60% 同等
ROA伸び率(総資産経常利益率) 18%→15.8%へ低下
営業CFの伸び率、バランス 伸び有り
営業CFは、営業利益の60~120%程度か 範囲内
投資CFは、営業CF範囲内かどうか 範囲外
来期業績予想数値の合理性 増収減益も然程当期と変わらず
会計処理方法の変更点 会計基準改正に伴う会計方法の変更あり
経営成績/財政状態 数値の具体性 あり
新規事業のについて リトルアート事業(既存の延長ではないが個人的に共感できるもの)
悪材料について あり
貸借対照表 現金、預貯金、有価証券について(換金性) 現金及び預金2,836,557千円(4億程度減)
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) 売掛金971,532千円
固定資産(土地以外は、価値を確認) 固定資産割合は28%(投資、その他資産の割合が高い)
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 一般的
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び 売上は伸びているが売掛は減少
棚卸資産の変化(投資対効果について) 売上は伸びているが商品は変化なし、原材料及び貯蔵品は大幅に減
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) 流動資産項目35,635千円 固定資産項目164,826千円
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか 平成28年4月1日以後に取得した建物附属設備及び構築物に係る減価償却方法を定率法から定額法に変更
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) なし
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 なし
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか 引当金は十分にあり
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) なし
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) 買掛金860,500千円
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか 2,536,732千円
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 その他の包括利益累計額合計 △3,041千円
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 なし
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 952千円
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) 事業拡大と投資
損益計算書 営業利益、伸び率は重要 伸びていない、ほぼ横ばい
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない 特損を一億計上
当期純利益(普通は純利益の40%) 同等
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか 6.20%
キャッシュフロー 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF 同等ではない
投資CFの内容確認 有価証券及び投資有価証券取得による支出が合計1,660,913千円
財務CFは、マイナスが望ましい マイナス(借入金及び配当支払い)

まとめ

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