銘柄分析

遠隔医療はプラス、医療管理システムのファインデックス

基本情報

企業概要 企業名 (株)ファインデックス
証券コード/市場 3649/東証1部
特徴 大学病院など大病院に医療を中心を管理システム提供。一般産業向けに文書管理システム提供
ホームページ https://findex.co.jp/
決算期 12月末日
時価総額 17,721百万
株価 837
PER(株価収益率) (連)56.71
ROA(総資産経常利益率) 22.70%

※2020/04/24 終値ベース

トンボの目

同社は、医療システム、オフィスシステム、ヘルステックを提供しています。

医療システムが主力で、大学病院、大規模病院や地域中核病院に対して、データからシステムをワンストップで提供できることが強みとなります。

主なソリューションは、以下となります。

  • 医療用データマネジメントシステムClaio(クライオ)
  • 院内ドキュメント作成 データ管理システムDocuMaker(ドキュメーカー)
  • 放射線部門システム

2019年は、これらの販売・導入が好調で、病院案件130件及び診療案件107件の新規導入、製品追加導入及びリプレイス導入を実施してます。

加えて、全国の大規模医療機関の診療データを匿名化し安全に収集する製品・サービスの提供を開始しており、着実に進捗が読み取れます。

2019年12月期は、売上高4,281,539千円(前年同期比18.8%増)、営業利益743,012千円 (同25.3%増)、経常利益746,551千円(25.7%増)、と増収増益となりした。

営業キャッシュフローの伸びもよく、今後が楽しみな内容です。

これまでのシステムに加えて、病院間での情報共有(診療情報提供書や検査結果、画像など)、患者情報を統合管理のポータルシステムも開始するなど、こちらも期待できそうです。

またヘルステック事業では、DocuMakerストレスチェックシステムを2案件へ導入、2020年以降の案件も進行中となります。

医療データの分析とAI診断支援に向けた取り組みも開始されています。

医療システムから、ネットワーク、データ収集へ広がっていき今後期待できる内容となります。

同社は、月次で新規稼働ユーザをホームページ上で公表しており、進捗が把握しやすく、高評価となります。

2020年12月期は、減益予想となっておりますが、「医療機関がシステム導入を希望する大型連休と東京2020オリンピックの開催時期が重なるため、システム導入の延期が予想される」とあり、悪材料折込済みのようです。

決算書の暗号を読む

2019年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

表紙 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス 各項目ともに、バランス良く伸びがみられる
当期純利益=経常利益×60% 問題なし
ROA伸び率(総資産経常利益率) 18.4%から22.7%へ上昇
営業CFの伸び率、バランス しっかりとした伸びあり
営業CFは、営業利益の60~120%程度か 営業CFは、224%と多い
投資CFは、営業CF範囲内かどうか 範囲内
来期業績予想数値の合理性 合理性あり(オリンピックによるシステム導入延期、本社移転に伴う経費増加)
会計処理方法の変更点 なし
経営成績/財政状態 数値の具体性 あり
新規事業のについて 視線分析型視野計GAP-screener提供
悪材料について なし
貸借対照表 現金、預貯金、有価証券について(換金性) 現金預金1,909百万、投資有価証券200百万
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) 売掛金545百万
固定資産(土地以外は、価値を確認) 固定資産合計832百万
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 将来の費用:40%
売掛金・受取手形・棚卸資産の伸び率(売上高の伸びと比較) 商品、仕掛品の伸びが大きい
棚卸資産の変化(投資対効果について) 商品・仕掛品で132百万で倍増
繰延税金資産について(税金として支払、費用化していない額) 90百万
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか 記載なし
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) あり。期間の記載なし
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 小さい
貸倒引当金、前受金は少な過ぎないか なし
社債・転換社債の有無(転換社債は要注意) なし
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) 買掛金34百万、未払費用96百万
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか 十分な利益余剰金あり
評価差額金の割合 なし
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 なし
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 なし
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) 利益余剰金の拡大
損益計算書 営業利益、伸び率は重要 伸びはあり
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない 若干の特損
キャッシュフロー 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF 営業CFが多い(債権回収が進んでいる)
投資CFの内容確認 無形固定資産に投資(市場販売目的のソフトウエア)
財務CFは、マイナスが望ましい マイナス

まとめ

トンボ
トンボ
情報開示の姿勢や事業内容に共感できるので、長期保有したい!
ブログランキング参加中♪
トンボ
トンボ
記事が気に入ったらバナーをクリック!ランキングに点数が入り、トンボが大喜びする仕組みです(・∀・)

にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ
にほんブログ村