銘柄分析

いつになったら本気になるの?メディカル・データ・ビジョン

基本情報

企業概要 企業名 (株)メディカル・データ・ビジョン
証券コード/市場 3902/東証1部
特徴 医療機関、成約向けに医療・医薬品のネットワーク及びデータを提供
ホームページ https://www.mdv.co.jp/
決算期 12月末日
時価総額 30,701百万
株価 767
PER(株価収益率) (連)51.17
ROA(総資産経常利益率) 18.30%

2020/05/01 終値ベース

トンボの目

医療のビックデータで、ここ数年注目されている企業となります。

2年前にも記事していますので、こちらも参考にしてもらえればと思います。

医療ビックデータの大本命!?投資回収フェーズのメディカル・データ・ビジョン基本情報 企業概要 企業名 メディカル・データ・ビジョン㈱ 証券コード/市場 3902/東証1部 ...

同社は、2019年12月期決算で以下説明があります。

  • データネットワークサービス事業は、DPC分析ベンチマークシステム「EVE」の導入数が802病院
  • 病院向け経営支援システム「Medical Code」の導入数は281病院
  • 診療情報共有 及び医療費専用後払いサービス「CADA-BOX」の稼働病院数は7病院

多角的に病院に対するアプローチと数字が伴う業績は評価対象となります。

これらの結果、2019年度12月期の売上高は4,026,576千円(前期比12.5%増)、営業利益は809,608千円(前期比130.3%増)となり増収増益となっています。

一方、特別損失で、投資有価証券評価損や減損損失を計上していることから、最終的な税金等調整前当期純利益は 657,897千円(前期比108.9%増)となっています。

調子いいときに特損計上してますから、事業そのものは順調のようです。

今後の注目すべきこととして、同社の強みである大規模診療データベースをどう活用していくのか?

2019年12月末現在で、実患者数が2,984万人(2020年1月末現在:3,015 万人)となっています。

ビックデータによる医療効率化の流れも期待したいところです。

最後に、同社は2017~2019年度を投資回収フェーズと位置付けしていました。

予定よりは遅れていることは、過去の決算説明資料から読みとれます。

医療の効率化、医療費抑制、コロナの影響は、同社にとって事業環境は悪くありません。

株価も一時期の過熱感は収まりました。

時価総額も手頃で、将来性もありますので長期保有、億り人候補とします。

決算書の暗号を解く

2019年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

表紙 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス 各項目ともに、伸びがみられる。特に営業利益、経常利益の伸びが良かった
当期純利益=経常利益×60% 問題なし
ROA伸び率(総資産経常利益率) 9.2%から18.3%へ上昇
営業CFの伸び率、バランス しっかりとした伸びあり
営業CFは、営業利益の60~120%程度か 営業CFは、148%と多い
投資CFは、営業CF範囲内かどうか 範囲内
来期業績予想数値の合理性 売上高の伸びは見られるが営業利益、経常利益の伸びが少ない
会計処理方法の変更点 会計上の見積り変化あり
経営成績/財政状態 数値の具体性 あり
新規事業のについて メディカルドメイン株式会社の全株式を取得し連結子会社化
悪材料について なし
貸借対照表 現金、預貯金、有価証券について(換金性) 現金預金2,944百万、投資有価証券34百万
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) 売掛金757百万
有形固定資産合計、土地 有形固定資産合計233百万、土地なし
有形固定資産における土地の割合 0%
売掛金・受取手形・棚卸資産の伸び率(売上高の伸びと比較) 売上高と比べて伸びが低い
棚卸資産の変化(投資対効果について) 原材料は減少
繰延税金資産について(税金として支払、費用化していない額) 202百万
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか 記載なし
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) あり。期間の記載なし
のれん代が、自己資本より大きい場合は注意 小さい
貸倒引当金、前受金は少な過ぎないか 流動資産の貸倒引当金22百万、前受収益291百万
社債・転換社債の有無(転換社債は要注意) なし
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) 買掛金33百万、未払法人税138百万
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか 十分な利益余剰金あり
評価差額金の割合 なし
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 なし
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 なし
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) 事業拡大
損益計算書 営業利益、伸び率は重要 伸びはあり
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない 投資有価証券評価損127百万
キャッシュフロー 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF 営業CFが多い(債権回収が進んでいる)
投資CFの内容確認 子会社株式の取得
財務CFは、マイナスが望ましい マイナス

まとめ

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