ずっとパイオニアだけど、小粒の共同ピーアール

基本情報

企業概要	企業名	共同PR㈱
	証券コード/市場	2436/東証JQS
	特徴	企業向けパブリシティ活動支援、コンサルティング。創業は1964年
	ホームページ	https://www.kyodo-pr.co.jp/
	決算期	12月末日
	時価総額	3,190百万円
	株価	780
	PER（株価収益率）	(連)7.26
	ROA（総資産経常利益率）	18.50%

※2020/04/20　終値ベース

トンボの目

トンボが、学生時代に興味を持って学んだパブリック・リレーションズ（Public Relations）を事業の柱として掲げている会社となります。

PRとは、企業等がパブリック（公衆・公共）である一般社会と良好な関係を構築し、維持していくための活動となります。

対象としては広く、一般大衆、消費者、従業員やその関係者、販売業者、仕入先の関係業者、株主、債権者、銀行などの金融関係、政府諸機関、教育機関、その他あらゆるステークホルダーに向けた活動となります。

この活動を支援しているのが共同PRとなります。

2019年12月期売上高は、前連結会計年度比439百万円（8.3％）増加の5,757百万円となっています。単体及び連結子会社２社の売上高が増加で調子はいいようです。

内容そのものは悪くないのですが、具体的な理由・数値が記載されておらず、判断できない決算短信となっています。

こちらも、理由が書いていないこと、オリンピック延期になったので、様子見としたいところです。予測値修正発表もあるかもしれません。

共同PRは、時価総額も小さく、伸びるかな？と思いながらも、昔からあまり評価のされていない株の一つなので、「億り人」を目指すには微妙な印象です。

決算書の暗号を解く

2019年12月期  決算短信〔日本基準〕（連結）

表紙	売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス	各項目ともにバランス良く伸びが見られる
	当期純利益＝経常利益×60％	若干多い
	ROA伸び率（総資産経常利益率）	ほぼ横ばい
	営業CFの伸び率、バランス	伸びていない
	営業CFは、営業利益の60～120％程度か	営業CFが少ない
	投資CFは、営業CF範囲内かどうか	範囲内、問題なし
	来期業績予想数値の合理性	21％増の高い伸びを予想している。具体的な理由はなし
	会計処理方法の変更点	なし
経営成績/財政状態	数値の具体性	記載なし
	新規事業のについて	記載なし
	悪材料について	記載なし
貸借対照表	現金、預貯金、有価証券について(換金性)	現金預金1,032百万
	売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意)	売掛金1,021百万
	固定資産（土地以外は、価値を確認）	有形固定資産合計95百万
	「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用	将来の費用は小さい
	売掛金・受取手形・棚卸資産の伸び率（売上高の伸びと比較）	売上の伸びに比べて高い
	棚卸資産の変化（投資対効果について）	特になし
	繰延税金資産について（税金として支払、費用化していない額）	55百万
	固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか	記載なし
	のれん代の有無と償却期間（最大20年、ふつうは、3～5年）	あり。16百万。償却期間記載なし。
	のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意	小さい
	貸倒引当金、前受金は少な過ぎないか	流動資産の貸倒引当金14百万
	社債・転換社債の有無（転換社債は要注意）	なし
	借金の状態（支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金）	支払手形及び買掛金、302百万、1年内返済予定の長期借入金 107百万、未払金・未払費用190百万
	利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか	利益余剰金936百万
	評価差額金の割合	小さい
	新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認	あり。割合は小さい
	少数株主持分が過大ではないか、有無の確認	なし
	総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM＆A)	事業拡大
損益計算書	営業利益、伸び率は重要	伸びはあり
	特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない	特損で、固定資産除却損あり。
キャッシュフロー	税引前当期純利益＋減価償却費－法人税≒営業CF	売上債権の増加が見られる
	投資CFの内容確認	投資有価証券、無形固定資産の取得
	財務CFは、マイナスが望ましい	マイナス

まとめ