エムスリー、メディカル・データ・ビジョン、ファインデックスと医療系の銘柄が好きなトンボです。
なぜかケアネットはずっとスルーして、調べてませんでした。今回は重い腰をあげて調べてみました!
基本情報
企業名 | ㈱ケアネット |
証券コード/市場 | 2150/東証マザーズ |
特徴 | 医師向け情報サイトを通じ成約の営業支援。DVD、動画配信による医師教育コンテツ販売 |
ホームページ | https://www.carenet.co.jp/ |
決算期 | 12月末 |
時価総額 | 30,636百万円 |
株価 | 2,773 |
PER(株価収益率) | (連)70.22 |
ROA(総資産経常利益率) | 17.90% |
事業内容
医師向けに有益な情報を配信する事業となります。一般の人も見れるサイトもあるので、確認してみましょう。結構、興味深いものもありました。
- 日常臨床に役立つ医学・医療情報サイト(CareNet.com)
- 日本語でPubMedの論文検索と管理が行えるお役立ちツール
- 医師が医師に読ませたい専門ニュースが集まる場所
- 一流指導医から楽しく学べる!臨床医学チャンネル
- 豊富な会員パネルから最適人材をサーチしてマッチ
製薬会社向けには、医師と製薬企業をつなぐITソリューションを提供しています。
業績
売上高3,268百万円(前年同期比12.6%増)、売上総利益2,205百万円(前年同期比20.7%増)、営業利益605百万円(前年同期比29.1%増)、経常利益593百万円(前年同期比36.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は448百万円(前年同期比70.0%増)となっています。
理想的な伸びの業績となっています。
決算書チェック
2012年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
表紙
業績は好調そのものです。来期の予想はコロナ前の予想ですので注意が必要です。
売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | 売上、営業利益、経常利益ともに理想的な伸び |
当期純利益=経常利益×60% | 70%程度ある |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 15.0%から19.5%に上昇 |
営業CFの伸び率、バランス | バランスは良い |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 範囲外 |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲内 |
来期業績予想数値の合理性 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)前の予想かつ伸びが小さい |
会計処理方法の変更点 | なし |
経営成績/財政状態
エムスリーの会員は26万人(2018年日本)ですので、思ったより会員はいました。
数値の具体性 | 当連結会計年度末の医師会員数は15万3千人 |
新規事業のについて | なし |
悪材料について | なし |
貸借対照表
売掛金と棚卸資産が増えているので少し注意しましょう。
一方、固定資産の償却は定率法なので今後利益が出やすくなっています。
現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金預金1,433百万 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 受取手形及び売掛金853百万 |
有形固定資産合計、土地 | 固定資産合計17百万、土地なし |
有形固定資産における土地の割合 | 0% |
売掛金・受取手形・棚卸資産の伸び率(売上高の伸びと比較) | 売掛金、棚卸資産が売上高伸び以上に増えている |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | 増加傾向であり、投資対効果低下 |
繰延税金資産について(税金として支払、費用化していない額) | 132百万 |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 定率法。2016年4月1日以降に取得した建物附属設備及び構築物については、定額法耐用年数は建物が3年~15年、工具、器具及び備品が4年~8年 |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | なし |
のれん代が、自己資本より大きい場合は注意 | なし |
貸倒引当金、前受金は少な過ぎないか | 51百万 |
社債・転換社債の有無(転換社債は要注意) | なし |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 流動負債47百万 |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | 1,456百万 |
評価差額金の割合 | 小さい |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | なし |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 総資産の伸びはない |
損益計算書
問題はなさそう。
営業利益、伸び率は重要 | 伸びている |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | 投資有価証券売却益19百万 |
キャッシュフロー
売掛金増大とともに債権が増えているのが少し気になります。投資CF、財務CFは問題なしです。
税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 同等ではない。債権の増加が多い |
投資CFの内容確認 | マイナス(投資有価証券の取得) |
財務CFは、マイナスが望ましい | マイナス(自己株式取得及び配当金支払い) |
まとめ
時価総額も手頃、サイトもわかりやすく、今後が期待できる企業です。
エムスリーというガリバー企業がある中、どこまで食い込めるのか?期待しながらみたいと思います。
トンボ
中長期向き銘柄です!
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