2002年にサイバーエージェント社コンテンツ部門メンバーが中心になり設立されています。
元々の部署名が「メルマガファクトリ」であり、当初は様々な企業の「メールマガジン」の編集代行をしていたようです。
その後、ネットの成長とともに「メルマガ」→「ブログ」→「バズマーケ」→「ソーシャルマーケ」→「SEO」→「クラウドツール」→「経営コンサル」と事業拡大しています。
設立後まもなく20周年、2018年には東証マザーズにも上場していました。知らない会社って、たくさんあります(^^)
基本情報
企業名 | (株)ライトアップ |
証券コード/市場 | 6580/東証マザーズ |
特徴 | 企業の生産性向上のためITツール導入支援などが柱のコンサル。Webコンテンツ作成も |
ホームページ | https://www.writeup.jp/ |
決算期 | 3月末日 |
時価総額 | 7,223百万 |
株価 | 2,488 |
PER(株価収益率) | (単)23.24 |
ROA(総資産経常利益率) | 13.5% |
※2020/08/21 終値ベース
事業内容
「御社は社員の数とサービスの数、どちらが多いのでしょうか」苦笑いで聞かれることも多いです。
お手数ではございますが、まずは5分ほどで全体をご確認いただけますと幸いです。
お問い合わせは各サービスサイトからもお気軽にご連絡下さい。担当部署から個別にご連絡いたします。
- 「Jエンジン」経営支援サービス(経営課題を自動で解決するエンジンです!)
- Jバリューアップ社員研修サービス(中小企業でも大手企業並みの人材育成環境は実現できる!)
- 「JDネットワーク」ネット事業進出支援サービス(全国の中小企業に対して、徹底したネット事業進出支援中)
- 「メールクリエイト」メルマガ編集代行サービス
- 「MG研修」経営者育成研修
この5つが主力サービスとのことですが、要するによろずやってことなのかもしれません。
業績
売上高は1,851百万円(前年同期比14.8%増)、営業利益は257百万円(同7.2%
減)、経常利益は256百万円(同3.1%減)、当期純利益は153百万円(同19.9%減)となっています。
決して内容は悪くありません。
決算書チェック
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
表紙
売上が伸びているのですが、利益が伸びていないのが少し気になりますよね。
来期の業績予想は、増収増益で非常に立派な数字です。
新型コロナウイルス感染症の影響は、上期における経済状況は下期に向けて回復基調を辿り下期より例年並みを前提としているようです。
売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | 売上は伸びているが営業利益、経常利益が伸びていない |
当期純利益=経常利益×60% | 同等 |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 16.8%から13.5%へ低下 |
営業CFの伸び率、バランス | 伸びあり |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 範囲内 |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲内 |
来期業績予想数値の合理性 | 合理的な印象 |
会計処理方法の変更点 | なし |
経営成績/財政状態
悪材料というか引当金を多めに積んであり、今後好転要素にもなります。
保守的な企業で今後上方修正もあるかもしれませんね。
数値の具体性 | なし |
新規事業のについて | なし |
悪材料について | 貸倒引当金を実績を踏まえて保守的に計上し前期比44,268千円増加→好転する可能性もあり |
貸借対照表
売上が伸びているのですが、売掛金の伸びが高く、少し無理しているような印象です。
また有形固定資産が非常に小さく、利益の出やすい体質だと思います。
現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金預金1,496百万 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 受取手形、売掛金合計394百万 |
有形固定資産合計、土地 | 有形固定資産11百万 |
有形固定資産における土地の割合 | なし |
売掛金・受取手形・棚卸資産の伸び率(売上高の伸びと比較) | 売上進捗と比べ、売掛金は高い伸び |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | 仕掛品、貯蔵品は低下。投資対効果は良い |
繰延税金資産について(税金として支払、費用化していない額) | 11百万 |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 記載なし |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | なし |
のれん代が、自己資本より大きい場合は注意 | なし |
貸倒引当金、前受金は少な過ぎないか | 82百万。保守的に多めの計上 |
社債・転換社債の有無(転換社債は要注意) | なし |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 流動負債合計357百万円 |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | 1,215百万 |
評価差額金の割合 | なし |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | なし |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 事業拡大 |
損益計算書
利益が伸びていない理由は、販管費の増大でした。
営業利益、伸び率は重要 | 営業利益は伸びていない。販売費及び一般管理費が増えている。 |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | 特損が若干 |
キャッシュフロー
財務CFがマイナスなのは高評価。
税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 同等 |
投資CFの内容確認 | 無形固定資産と投資有価証券取得で若干マイナス |
財務CFは、マイナスが望ましい | マイナス |
まとめ
時価総額も100億以下で、知名度が向上すれば、伸びるような印象です。
一つ気になるのが、一体何をやっているのか分かりづらいことです。よろずやでもいいのですが、今回ホームページを見てみても売りがわからずでした。
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