交通費の精算って面倒なんですよね。
SuicaなどのICカードが普及しても、会社内は進歩せずあいも変わらずエクセルで経路入力しています。
営業なので、それなりに移動して、結構無駄に時間がかかるので精算作業は嫌いです。
これを解決しようと楽楽精算をリリースしている会社となります。
- 経費や交通費の申請~承認~精算をWebブラウザ上で実現!経理部門の業務も効率化
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不便を解決、これはお金の匂いがしますヽ(=´▽`=)ノ
基本情報
企業名 | ラクス㈱ |
証券コード/市場 | 3923/東証マザーズ |
特徴 | クラウドとIT人材派遣事業。楽楽精算が利益を牽引 |
ホームページ | https://www.rakus.co.jp/ |
決算期 | 3月末日 |
時価総額 | 259,683百万円 |
株価 | 2,866 |
PER(株価収益率) | (連)104.18 |
ROA(総資産経常利益率) | 17.90% |
※2020/08/21 終値ベース
事業内容
中小企業の様々な業務の効率化、付加価値化に貢献するクラウドサービス(SaaS)、経費精算や販売管理などのバックオフィス業務、お問い合わせ対応やマーケティングなどのフロントオフィス業務を支援する複数のサービスを展開しています。
利用している期間だけ、月ごとに料金が発生するサブスクリプション方式が特徴となります。
SaaSとサブスクリプション、最強のビジネスモデルのようです。
業績
売上高は11,608百万円(前連結会計年度比32.8%増)と高成長を持続しています。
一方、成長に向けた積極投資で販管費が増加、結果的に営業利益は1,174百万円(前連結会計年度比20.0%減)、経常利益は1,177百万円(前連結会計年度比20.1%減)ともに減少しています。
親会社株主に帰属する当期純利益は799百万円(前連結会計年度比21.5%減)と減益となっています。
但し、これからまだまだ成長するぞという意気込みは伝わってきました!
決算書チェック
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
表紙
成長に向けた投資というスタンスの通り増収減益となっています。
売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | 売上進捗に比べ、営業利益、経常利益共に伸びていない。 |
当期純利益=経常利益×60% | 同等 |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 25.9%から17.9%に低下 |
営業CFの伸び率、バランス | 営業利益同様低下 |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 範囲内 |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲内 |
来期業績予想数値の合理性 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響を現時点において合理的に算定することが困難なことから未定 |
会計処理方法の変更点 | なし |
経営成績/財政状態
高い成長を目指すという方針を堅持していること、コロナに伴うIT人材派遣契約更新(動向)に注意する必要あります。
数値の具体性 | なし |
新規事業のについて | 高い売上高成長を目指して、減益になることも厭わず積極的な成長投資 |
悪材料について | 短期的にIT人材事業の契約更新の見通しが立たない |
貸借対照表
固定資産も少なく、非常に身軽な企業です。また利益余剰金も積み上がっており、成長と利益双方をバランス取れるような状況です。
現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金預金2,496百万 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 受取手形及び売掛金1,686百万 |
有形固定資産合計、土地 | 固定資産合計619百万、土地なし |
有形固定資産における土地の割合 | 0% |
売掛金・受取手形・棚卸資産の伸び率(売上高の伸びと比較) | 売掛金はほぼ同等伸び。商品在庫は少ない |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | 商品在庫は少ない |
繰延税金資産について(税金として支払、費用化していない額) | 402百万 |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 記載なし |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | あり、償却期間記載なし。 |
のれん代が、自己資本より大きい場合は注意 | のれん955百万、自己資本より小さい |
貸倒引当金、前受金は少な過ぎないか | 11百万 |
社債・転換社債の有無(転換社債は要注意) | なし |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 流動負債1,7739百万 |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | 4,510百万 |
評価差額金の割合 | 小さい |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | なし |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 事業拡大 |
損益計算書
こちらも成長投資が表れています。
営業利益、伸び率は重要 | 伸びていない。販売費及び一般管理費が増えている。 |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | 若干あり |
キャッシュフロー
問題なし。
税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 同等ではない |
投資CFの内容確認 | マイナス(有形固定資産の取得による支出) |
財務CFは、マイナスが望ましい | マイナス(配当金支払い) |
まとめ
トレンドにものっているし、利益・成長、ビジネスモデルとしても非常に良い企業だと思います。
ただ、時価総額が2,500億をすでに超えていました(゚∀゚)ごめんなさい。
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