銘柄分析

筑豊ラーメン「山小屋」を運営するワイエスフード、味はどうなんだろう?

基本情報

企業概要 企業名 ワイエスフード㈱
証券コード/市場 3358/東証JQS
特徴 筑豊ラーメン「山小屋」を展開。直営からFC主体へ、海外展開に軸足
ホームページ http://ys-food.jp/
決算期 3月末日
時価総額 1,069百万円
株価 276
ROA(総資産経常利益率) -0.90%
PER(株価収益率)*会社予想 (連)33.41

※2018/01/12 終値ベース

トンボの目

「平成28年熊本地震」の影響に加え、リオデジャネイロオリンピック及び台風等の影響による外食控え等の影外的要因や減損等の理由により、外食事業が苦戦し、減収減益で着地と説明ありました。

決算短信内、売上と売掛金について見た目では、整合性が取れない項目があったり、無形資産取得用途も、シッカリと記載されておりません。

外食事業は、海外展開に軸足をうつし、フィリピン・中国・インドネシアといった国と地域での出店する方針も当初目標店舗数未達でした。(増減として海外新規14店、閉店9店)

また、新規事業として、株式会社日本美容研究所、2017年にワイエス商事株式会社(EC サイト事業、サイト売買仲介事業、投資事業)を設立しましたが、これが本業とシナジー効果がまったく理解できず今後展開として不安要因が大きく残ります。

祖業であるラーメン事業のバリューアップ、全国的な知名度アップ、FC減少等の喫緊の課題取組に期待したいと思います。

そのあとに、株主優待等新設を期待したいと思います。

決算書の暗号を解く

※2017.05.15 平成29年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)

表紙 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス マイナス拡大
当期純利益=経常利益×60% 当期純利益はマイナス
ROA伸び率(総資産経常利益率) 同等(マイナス)
営業CFの伸び率、バランス マイナス
営業CFは、営業利益の60~120%程度か 営業CFはマイナス
投資CFは、営業CF範囲内かどうか 範囲外
来期業績予想数値の合理性 28年3月期を超える予想、今後の施策に注意
会計処理方法の変更点 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更有り
経営成績/財政状態 数値の具体性 あり
新規事業のについて 日本美容研究所が取り扱うプライベートブランドを用いて、国内外におけるファスティングスタジオ
悪材料について 中途解約による店舗の閉店11店舗(FC店2店舗、海外9店舗)
貸借対照表 現金、預貯金、有価証券について(換金性) 現金預金619,760千円
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) 売掛、商品及び製品、仕掛り、原材料及び貯蔵品323,534千円
固定資産(土地以外は、価値を確認) 土地は、1,585,604千円、固定資産合計3,039,105千円
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 割合が多い(将来の費用多い)
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び 売上減にも関わらず売掛金増
棚卸資産の変化(投資対効果について) 増加している
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) なし
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか 基本定率法、平成28年4月1日以後に取得した建物附属設備は定額法
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) なし
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 なし
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか あり
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) なし
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) 全体の40%程度
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか 大幅に減少、小さい
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 その他有価証券評価差額金で含み益計上
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 なし
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 なし
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) なし
損益計算書 営業利益、伸び率は重要 伸びはなし
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない 固定資産除却損、46,509千円計上(割合は大きい)
当期純利益(普通は純利益の40%) 当期純利益はマイナス
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか 低い(マイナス)
キャッシュフロー 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF 同等ではない
投資CFの内容確認 無形固定資産の取得による支出が6割(内容不明)
財務CFは、マイナスが望ましい マイナス(主に長期借入金返済)

まとめ

トンボ
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「沸騰ワード」等の強い影響力のあるメディアで取り上げられない限り、短中期での投資は見送りです。
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