基本情報
企業概要 | 企業名 | ㈱レオパレス21 |
証券コード/市場 | 8848/東証1部 | |
特徴 | 「レオパレス21」ブランドの単身者向けアパート建築請負と転貸が主軸、シルバー事業も手がける | |
ホームページ | http://www.leopalace21.co.jp | |
決算期 | 3月末日 | |
時価総額 | 218,823百万 | |
株価 | 866 | |
ROA(総資産経常利益率) | 6.70% | |
PER(株価収益率)*会社予想 | (連)15.78% |
※2018/01/24 終値ベース
トンボの目
主力事業である、賃貸アパート転貸、建築請負は、リーマンショック後、入居率の低迷および金融機関のローン審査厳格化によるアパート新規供給の急減により、2期連続の営業損失を計上しています。
状況を打開すべく、賃貸原価削減等の事業構造改革に着手し、2012年3月期より6期連続の黒字を達成しました。
前期比増収増益。売上高は計画未達も、営業利益と経常利益は計画過達は評価対象。
営業、財務、投資キャッシュフローと理想的な形であり、また緩やかに事業拡大が感じ取れる決算内容であった。またROAも上昇していることから、今後の業績に注目したいと思います。
同社は賃貸のイメージが強いですが、理想の土地活用とし、アパート、注文住宅、高齢者施設、店舗商業施設の提案、またその請負工事も可能のようです。
シルバー事業を成長戦略事業と位置付け、施設数の増加を図っており、2016年4月-2017年4月に11施設開所し、2017年4月1日時点で78施設となっています。
日本社会の高齢化に対応すべく施設の拡充を計画、量の拡大とともに原価のコントロールにより採算を確保する方針となります。
シルバー事業の黒字化が目下の課題であるが、その状況下で全体で黒字着地は評価したいと思います。
決算書の暗号を解く
※2017.05.12 平成29年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
表紙 | 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | バランスはいい |
当期純利益=経常利益×60% | 同等ではない | |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 上昇(6.3%から6.7.%へ) | |
営業CFの伸び率、バランス | 伸びている | |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 範囲内 | |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲内 | |
来期業績予想数値の合理性 | 売上高3.7%増収とあるが施策チェック要 | |
会計処理方法の変更点 | 収益の認識基準について会計方針の変更 | |
経営成績/財政状態 | 数値の具体性 | あり |
新規事業のについて | なし | |
悪材料について | あり | |
貸借対照表 | 現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金及び預金104,432百万円 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 売掛金・完成工事未収入金8,902百万円 | |
固定資産(土地以外は、価値を確認) | 建物及び構築物の割合が高い | |
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 | 業態からも将来の費用割合は高い | |
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び | ほぼ同等 | |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | 販売用不動産及び仕掛販売用不動産が2,270百万 | |
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) | 8,636百万円(流動資産項目) | |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 平成28年4月1日以後に取得した建物附属設備及び構築物に係る減価償却方法を定率法から定額法に変更 | |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | 6年間にわたる均等償却 | |
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 | 問題なし | |
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか | 問題なし | |
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) | 1年内償還予定の社債 3,966百万円、社債16,035百万円 | |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 買掛金・短期借入金合計570,233千円 | |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | 34,650百万と余剰金が積み上がってきている | |
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 | その他有価証券差額金574百万円 | |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | 136百万円 | |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし | |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 伸びはあるが大幅な伸びではない | |
損益計算書 | 営業利益、伸び率は重要 | 伸びている |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | あり、特別利益403百万、特別損失1,025百万 | |
当期純利益(普通は純利益の40%) | 適正ではない | |
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか | 4% | |
キャッシュフロー | 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | ほぼ同等 |
投資CFの内容確認 | 子会社株式の取得による支出(ライフリビング株式会社) | |
財務CFは、マイナスが望ましい | マイナス |
まとめ
トンボ
シルバー事業が気になるね。