基本情報
企業概要 | 企業名 | ㈱ユーグレナ |
証券コード/市場 | 2931/東証1部 | |
特徴 | 微細藻ミドリムシを活用した機能性食品、化粧品を販売。バイオジェット燃料の研究に注力 | |
ホームページ | http://www.euglena.jp/ | |
決算期 | 9月末日 | |
時価総額 | 78,639百万円 | |
株価 | 927 | |
ROA(総資産経常利益率) | 7.00% | |
PER(株価収益率)*会社予想 | N/A |
※2018/02/16 終値ベース
トンボの目
平成29年9月期、同社のヘルスケア事業は、連結売上高13,876,603千円(前期比25.1%増)、セグメント利益は1,902,485千円(同20.6%増)、エネルギー環境事業はバイオ燃料開発を目的とした研究開発活動により、連結売上高10,000千円(前期比1.7%増)、セグメント損失は301,426千円(前期はセグメント損失200,138千円)となりました。
これまでバイオ燃料開発がクローズアップされ、ニュースで出ておりましたが、同社はヘルスケア事業が完全に主力で、新規事業としてバイオ燃料開発を行っている企業ということがわかりました。
やはり調べないとわからないものです。ヘルスケア事業がシッカリと成立した上で、バイオ燃料開発を実施しているのは、すごいなと率直に感じました。
国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化に向けた設備投資も実施、プラント大手の千代田化工建設株式会社との間でバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの設計・調達・建設に関する工事等請負契約を締結。
神奈川県横浜市鶴見区において同プラントの建設を着工、建設中とのこと。この進捗と次に繋がる商用プラントの結果が大きくゲーム・チェンジする可能性を秘めてますので、要チェックです。
安定したヘルスケア事業があるので、仮にバイオジェット燃料が失敗してもある程度事業は成立すると感じています。
ただ失敗すると期待値が込められている株価が下がるため、少し博打感も否めずです。
決算書の暗号を解く
※2017.11.10 平成29年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
表紙 | 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | 増収増益、バランスも伸びもいい |
当期純利益=経常利益×60% | 同等 | |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 6.3%→7.0%へ好転 | |
営業CFの伸び率、バランス | 利益はあるが営業CFに伸びなし | |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 同等ではない | |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲外 | |
来期業績予想数値の合理性 | 営業利益、経常利益に予想値なし | |
会計処理方法の変更点 | 無 | |
経営成績/財政状態 | 数値の具体性 | あり |
新規事業のについて | バイオ燃料開発中 | |
悪材料について | なし | |
貸借対照表 | 現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金及び預金7,152,864千円 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 売掛金1,260,296千円 | |
固定資産(土地以外は、価値を確認) | 有形固定資産が2,472,327千円→ 6,025,392千円と増大 | |
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 | 当期有形固定資産が大幅に増えた | |
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び | 問題なし | |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | 商品は前期に比べて倍増 | |
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) | 前期同等 | |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 記載なし | |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | あり、償却期間未決定 | |
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 | 小さい | |
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか | なし | |
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) | なし | |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 長期借入金が倍増し1,123,297百万円になった | |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | プラス(2,876,847百万)も少し少ない印象 | |
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 | その他の包括利益累計額合計 △12,117百万 | |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | あり、大きくはない | |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | 過大ではない | |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 総資産は増加、事業拡大、M&A、株式発行による増資 | |
損益計算書 | 営業利益、伸び率は重要 | 伸びている |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | 若干特損有り | |
当期純利益(普通は純利益の40%) | 同等 | |
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか | 6.80% | |
キャッシュフロー | 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 同等 |
投資CFの内容確認 | 有形固定資産の取得による支出3,829,619千円、子会社株式の取得による支出 | |
財務CFは、マイナスが望ましい | プラス(長期借入と株式発行による収入 |
まとめ
トンボ
投資判断はニュートラルとします。お金に余裕ができたら、買います。