基本情報
企業概要 | 企業名 | (株)ピエトロ |
証券コード/市場 | 2818/東証1部 | |
特徴 | ドレッシング、ソース等の製造販売、パスタ料理をメインとしたレストランおよびファストフード店の経営 | |
ホームページ | http://www.pietro.co.jp/ | |
決算期 | 3月末日 | |
時価総額 | 10,381百万円 | |
株価 | 1,659 | |
ROA(総資産経常利益率) | 5.30% | |
PER(株価収益率)*会社予想 | 33.48% |
※2018/02/19 終値ベース
トンボの目
トンボの好きなドレッシング、ピエトロの会社です。調べるまで本社が福岡県にあるとは知りませんでした。ただどこのスーパでもありますよね!?
同社は過去5期、売上96-98億、経常利益も5億円をウロウロしている会社です。ある意味確立したブランドの中、安定したファンが居るようにも感じています。
当期、主力の食品事業も売上高は71億25百万円(前期比0.1%減)、セグメント利益は21億65百万円(前期比1.8%減)と伸び悩んでいますが、この利益は立派です。
レストラン事業は全国44店舗、ハワイ1店舗、売上高は25億34百万円(前期比3.9%増)、セグメント損失は1億10百万円とこちらはマイナスで着地です。 これを見る限り、利益率の高い食品事業と足を引っ張るレストラン事業と言う形です。
ただ食品事業として利益が出る(=味がいい)のであれば、レストランにも遣り方によっては波及できると考えます。
更なる改善、出店展開、業務効率化を図り、早期のレストラン事業の黒字を達成してほしいと思います。
また当期増資を行い、加えて増産体制、経営効率化を目指した工場の増改築、第三の柱として冷凍食品の製造販売強化と記載有り、この辺りの投資効果が出ることをまず期待したいと思います。
決算書の暗号を解く
※2017.05.15 平成29年3月期決算短信〔IFRS〕(連結)
表紙 | 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | 増収減益 |
当期純利益=経常利益×60% | 同等ではない | |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 6.3%→5.3%へ低下 | |
営業CFの伸び率、バランス | 伸び有り | |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 範囲内 | |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲外 | |
来期業績予想数値の合理性 | ほぼ同等、達成は可能なレベル | |
会計処理方法の変更点 | 無 | |
経営成績/財政状態 | 数値の具体性 | あり |
新規事業のについて | 第三の柱として、冷凍食品の製造・販売を強化 | |
悪材料について | 事業等のリスク記載有り | |
貸借対照表 | 現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金及び預金1,751,961千万円 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 売掛金1,323,322千円 | |
固定資産(土地以外は、価値を確認) | 固定資産の割合が6割以上 | |
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 | 有形固定資産の割合が多いが土地も20億程度あり | |
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び | 売上増にも関わらず売掛減 | |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | 商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品も減っている | |
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) | 若干増加、流動資産に25,402千円、固定資産に204,481千円 | |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 定額法 | |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | なし | |
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 | なし | |
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか | あり | |
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) | なし | |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 買掛金439,857千円、短期借入金15億、長期借入金4.45億円と少し大き印象 | |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | 十分にある | |
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 | その他の包括利益累計額合計 29,199千円 | |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | なし | |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし | |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 総資産は増加、資本増強 | |
損益計算書 | 営業利益、伸び率は重要 | 伸びていない |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | あり、特に減損が大きい | |
当期純利益(普通は純利益の40%) | 適正ではない | |
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか | 5.10% | |
キャッシュフロー | 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 同等ではない |
投資CFの内容確認 | 有形固定資産の取得が多い(増産体制や経営効率化を目指した工場の増改築) | |
財務CFは、マイナスが望ましい | プラス(株式の発行による収入) |
まとめ
トンボ
その他、本社ビル賃貸料、保有する土地等を勘案すると長期しても大きな損失はなく、今の株価水準ならば、ギリギリ買いだと思います。