基本情報
企業概要 | 企業名 | ㈱ジャストシステム |
証券コード/市場 | 3665/東証1部 | |
特徴 | ATOK等のソフト開発販売、遠隔教育システムが進捗。キーエンスと資本提携 | |
ホームページ | https://www.justsystems.com/jp/ | |
決算期 | 3月末日 | |
時価総額 | 459,207百万円 | |
株価 | 7,150 | |
PER(株価収益率) | N/A | |
ROA(総資産経常利益率) | 22.90% |
※2020/06/08
トンボの目
昨年、子供の学びのために、スマイルゼミを確認した際に少し調べてみようと思った企業となります。
「え?」と思いました。なぜならば、同社のイメージは、一太郎、花子、ATOKだったからです。
調べてみると、2009年4月にキーエンスが約45億円の第三者割当増資を引き受け、44%出資の筆頭株主に浮上していました。
あの有名なキーエンスが参画したことで、かなり大きく変貌を遂げていました。
小中学生向け通信教育事業(スマイルゼミ)も、キーエンス出資後に立ち上げた新規事業で増収増益を続けています。
2016年には営業支援のクラウド型サービス、2017年には医療機関向けのデータマネジメントシステムを投入していて、常に変化しています。
キーエンス流の改革の結果もあり、増収増益が続いています。
当期の売上高は365億3百万(前期比27.4%増)、営業利益は130億84百万円(前期比72.2%増)、経常利益は131億6百万(前期比70.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は92億87百万(前期比49.5%)となっています。
営業利益、経常利益、当期純利益共に株式上場来の最高益を更新、好調そのものです。
一人あたりの営業利益額を重視している経営指標を採用しており、今後も目が離せない企業となります。
遠隔教育という追い風の中、教育のプラットフォームとなりうる可能性を秘めており、期待したいと思います。
逆に、紙の教科書は厳しい時代となりそうです。
決算書の暗号を解く
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
表紙 | 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | 売上、営業利益、経常利益共に理想的。特に営業利益に強い伸び。 |
当期純利益=経常利益×60% | 同等 | |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 15.8%から22.9%に上昇 | |
営業CFの伸び率、バランス | 強い伸び | |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 120%超 | |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 投資キャッシュフローはプラス | |
来期業績予想数値の合理性 | 合理的な算定ができず未定 | |
会計処理方法の変更点 | なし | |
経営成績/財政状態 | 数値の具体性 | なし |
新規事業のについて | なし | |
悪材料について | なし | |
貸借対照表 | 現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金預金42,480百万 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 受取手形及び売掛金3,212百万 | |
有形固定資産合計、土地 | 固定資産合計6,340百万、土地3,569百万 | |
有形固定資産における土地の割合 | 56% | |
売掛金・受取手形・棚卸資産の伸び率(売上高の伸びと比較) | 低い | |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | ほぼ同等 | |
繰延税金資産について(税金として支払、費用化していない額) | 668百万 | |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 記載なし | |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | なし | |
のれん代が、自己資本より大きい場合は注意 | なし | |
貸倒引当金、前受金は少な過ぎないか | あり | |
社債・転換社債の有無(転換社債は要注意) | なし | |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 流動負債13,285百万 | |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | 多い | |
評価差額金の割合 | 小さい | |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | なし | |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | 少ない | |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 事業の拡大 | |
損益計算書 | 営業利益、伸び率は重要 | ものすごく伸びている |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | 特損55百万 | |
キャッシュフロー | 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 同等ではない(債権回収が進んでいる) |
投資CFの内容確認 | プラス(有価証券償還による収入) | |
財務CFは、マイナスが望ましい | マイナス(配当金の支払い) |
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まとめ
トンボ
2019年、株は購入済みです。購入される場合は、過熱感もあり、タイミングを待ちたい銘柄です。