銘柄分析

野菜宅配業界の最大手、NTTと業務資本提携したオイシックスドット大地

基本情報

企業概要 企業名 オイシックスドット大地(株)
証券コード/市場 3182/マザーズ
特徴 有機・特別栽培野菜、添加物を極力使わない加工食品を「Oisix(おいしっくす)」でネット販売
ホームページ https://www.oisixdotdaichi.co.jp/
決算期 3月末日
時価総額 26,486百万
株価 3,305
ROA(総資産経常利益率) 7.10%
PER(株価収益率)*会社予想 (連)67.81%

※2018/01/31 終値ベース

トンボの目

平成29年3月期より連結財務諸表を作成の為、平成28 年3月期の数値及び対前期増減率については記載がなく、時系列で評価できません。

のれん代を5年で定額償却とありますが、1,842,319千円をこなして計画を達成できるか、また「大地を守る会」との経営統合がシナジーとして数値で出てくるのか気になるところです。

同社は、タイアップ、ブランディングやメディア戦略も長けており、これらと主力事業の通販事業、設備増強とが上手く回れば、一定のポジショニングが期待できそうです。

また2018年1月30日、NTTドコモと業務資本提携することで合意、2月にオイシックスが実施する第三者割当増資をドコモが引き受け、ドコモがオイシックスに3%出資しました。併せて、オイシックスが2月中をめどに、ドコモ子会社の野菜宅配大手らでぃっしゅぼーや(東京・新宿)を完全子会社化するとのこと。

オイシックスは2017年に同業の大地を守る会を吸収合併し、らでぃっしゅぼーやを抜いて野菜宅配業界の首位となりました。

今回、2位のらでぃっしゅぼーやも完全子会社化することで小売り大手などの攻勢に備える格好となります。

ただ、巨大企業Amazonが開始したAmazonフレッシュ、小売り大手との、競争は激化すると予想されます。

決算書の暗号を解く

※2017.05.11 平成29 年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

表紙 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス 平成28年3月期記載なし
当期純利益=経常利益×60% 同等
ROA伸び率(総資産経常利益率) 平成28年3月期記載なし、7.1%
営業CFの伸び率、バランス 平成28年3月期記載なし
営業CFは、営業利益の60~120%程度か 同等
投資CFは、営業CF範囲内かどうか 範囲内
来期業績予想数値の合理性 不明
会計処理方法の変更点 なし
経営成績/財政状態 数値の具体性 あり
新規事業のについて 株式会社大地を守る会を子会社化、既存の延長
悪材料について なし
貸借対照表 現金、預貯金、有価証券について(換金性) 現金及び預金5,247,897千円
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) 約3,915,395千円
固定資産(土地以外は、価値を確認) 固定資産の割合は三分の一
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 無形固定資産が2,635,549千円が割合高く今後費用化
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び 平成28年3月期記載なし
棚卸資産の変化(投資対効果について) なし
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) 134,563千円(流動資産項目)
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか 定額法
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) 5年間の定額法
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 問題なし
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか 引当金117,580千円
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) なし
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) 買掛金、短期借入金、リース債務で2,644,902千円
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか 問題なし(3,272,882千円)
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 小さい
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 なし
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 少ない
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) 平成28年3月期記載なし
損益計算書 営業利益、伸び率は重要 平成28年3月期記載なし
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない なし
当期純利益(普通は純利益の40%) 適正
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか 3.3%、低い
キャッシュフロー 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF 同等
投資CFの内容確認 固定資産取得と投資有価証券取得
財務CFは、マイナスが望ましい プラス(株式発行による収入)

まとめ

トンボ
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投資スタンスは、NTTとの業務資本提携がなければニュートラル、今回の発表を受けて暫く過熱感が収まるのを待って中期で買いです。
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