基本情報
企業概要 | 企業名 | マークラインズ㈱ |
証券コード/市場 | 3901/東証ジャスダック | |
特徴 | 自動車産業特化Web情報サービス提供。日英中参加国対応 | |
ホームページ | https://www.marklines.com/portal_top_ja.html/ | |
決算期 | 12月末日 | |
時価総額 | 21,216百万円 | |
株価 | 1,615 | |
ROA(総資産経常利益率) | 5.30% | |
PER(株価収益率)*会社予想 | 39.58% |
※2018/02/14 終値ベース
トンボの目
「自動車産業のエムスリー」という触れ込みで、なにかに記載されていた記憶のある企業、昨日が決算発表だったので調べてみました。
同社は、「自動車産業に関連する企業が共通に必要としながら、入手するには手間やコストがかかる世界各国のサプライヤー情報(発注・納入、拠点データ、動向等)、生産・販売に関する統計データ、技術・市場動向に関するレポート、予測を含めたモデルチェンジデータ等」を日・英・中の3カ国語で提供している会員制の情報サービス提供、日本、米国、中国、タイ、ドイツ、インド、世界6ヶ国の拠点でサポートを受けれるようです。
既にグローバル化に対応したところは高評価です。
昨日発表された、平成29年12月期は連結売上高が1,680百万円(前期比17.3%増加)、連結営業利益が607百万円(前期比17.1%増加)、連結経常利益は、投資有価証券からの受取配当金12百万円及び投資有価証券売却益10百万円を計上したことにより、636百万円百万円(前期比24.6%増加)、と好調だったようです。
主力の「情報プラットフォーム」事業では、売上高1,397百万円(前期比13.3%増加)、セグメント利益(営業利益)605百万円(前期比15.7%増加)とプラットフォーム、ストックビジネスの強みが如実に現れた結果のようです。
またその他事業もしっかり利益が積み上がって、全体としてバランスもよく、ROA、営業利益率の高さ、利益余剰金、自己資本比率の高さも身軽で良い企業と感じました。
2018/03/07追記:
3/5「東京証券取引所市場第二部への市場変更承認に関するお知らせ」発表、3/12より東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から同取引所市場第二部に市場変更となるとのこと。一歩ずつ着々とです。
決算書の暗号を解く
※2018.02.13 平成29年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)
表紙 | 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | 増収増益、バランスも伸びもいい |
当期純利益=経常利益×60% | 若干異なる | |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 26.2%→27.1%へ好転 | |
営業CFの伸び率、バランス | 伸び有り | |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 同等 | |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲内 | |
来期業績予想数値の合理性 | 29年12月期と同等の伸びを予想 | |
会計処理方法の変更点 | 無 | |
経営成績/財政状態 | 数値の具体性 | あり |
新規事業のについて | なし | |
悪材料について | なし | |
貸借対照表 | 現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金及び預金2,040,689千円 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 売掛金59,386千円 | |
固定資産(土地以外は、価値を確認) | 固定資産の割合は17% | |
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 | 現預金の割合が高く問題なし | |
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び | 問題ない | |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | なし | |
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) | 流動資産:12,919千円 | |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 記載なし | |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | なし | |
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 | なし | |
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか | 引当は少ないが、前受金555,241千円と十分 | |
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) | なし | |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 負債が少ない | |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | プラス、積み上がってきている | |
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 | その他の包括利益累計額合計 △1,054千円 | |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | なし | |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし | |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 総資産は増加、事業拡大 | |
損益計算書 | 営業利益、伸び率は重要 | 伸びている |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | 特損のみ15,000千円計上 | |
当期純利益(普通は純利益の40%) | 適正ではないが大きな差異でもない | |
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか | 36.10% | |
キャッシュフロー | 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 同等 |
投資CFの内容確認 | 「自動車産業ポータル」への追加投資に伴う無形固定資産への支出額33百万円、投資有価証券の購入による支出額198百万円 | |
財務CFは、マイナスが望ましい | マイナス(配当の支払い) |