企業情報
企業概要 | 企業名 | ㈱ヴィア・ホールディングス |
証券コード/市場 | 7918/東証1部 | |
特徴 | 焼き鳥居酒屋「備長扇屋」や「パステル」をはじめ とした多数の店舗運営 | |
ホームページ | http://www.via-hd.co.jp/ | |
決算期 | 3月末日 | |
時価総額 | 21,018百万円 | |
株価 | 682 | |
ROA(総資産経常利益率) | 3.20% | |
PER(株価収益率)*会社予想 | N/A |
※2018/02/13 終値ベース
トンボの目
トンボが、駆け出しサラリーマンの時にチョロチョロと通った「備長扇屋」を運営している会社です。
少ない手取りを握り給料日に同期と食べに行った記憶が未だに鮮明にあります。
昔の縁も有りずっと気になって株価800円をウロウロしているところから注目していました。
一通り、決算短信を読む限り、店舗減、売上利益とも横ばいと居酒屋業界が直面する課題を受けた形で非常に苦しい状態。
また借入額も多く、自己資本比率も29.6%と不安、利益余剰金もマイナスと厳しい様子がよくわかります。
同社株価を下支えしていた株主優待も2017年5月に変更発表、「使用制限なく使える内容からお会計(税込)」1,000円毎に500円割引、優待金額は倍」となったが、改悪と受け取られ株価はそこから右肩下がりとなりました。
加えて、同社は2017年2月7日、「構造改革施策に伴う特別損失の計上、繰延税金資産の取り崩し、並びに業績予想の修正、配当予想の修正」を発表、2/9終値で648円をつけました。
この構造改革で同社の掲げる中期経営計画が達成できるのか?それに向けた施策を遂行できるのか?2018年度が鍵となりそうです。
決算書の暗号を解く
※2017.05.15 ※2017.05.15 平成29年3月期決算短信〔IFRS〕(連結)
表紙 | 売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス | 売上利益は減収減益 |
当期純利益=経常利益×60% | 同等 | |
ROA伸び率(総資産経常利益率) | 2.7%→3.2%へ伸び | |
営業CFの伸び率、バランス | 伸び有り | |
営業CFは、営業利益の60~120%程度か | 同等ではない | |
投資CFは、営業CF範囲内かどうか | 範囲内 | |
来期業績予想数値の合理性 | 売上同等、利益に伸び有り | |
会計処理方法の変更点 | 無 | |
経営成績/財政状態 | 数値の具体性 | あり |
新規事業のについて | なし | |
悪材料について | なし | |
貸借対照表 | 現金、預貯金、有価証券について(換金性) | 現金及び預金2,717百万円 |
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) | 売掛金671百万円 | |
固定資産(土地以外は、価値を確認) | 固定資産の割合非常に多い | |
「現金、受取手形、売掛金及び有価証券」以外は将来の費用 | 上記同様 | |
(売掛金+受取手形)÷’売上高÷12ヶ月)、売上高との伸び | ほぼ同等 | |
棚卸資産の変化(投資対効果について) | 若干減 | |
繰延税金資産について( 税金として支払、費用化していない額) | ほぼ前年並み | |
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか | 記載なし | |
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) | あり、償却期間記載なし | |
のれん代と連結調整勘定の合計が、自己資本より大きい場合は注意 | 自己資本のほうが大きい | |
備えの引当金、前受金は少な過ぎないか | 少ない、店舗閉鎖損失も少ない | |
社債の有無(とくに株式転換から株価高影響ある転換社債) | なし | |
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) | 買掛金1,610百万、1年以内の長期借入金499百万、長期借入金8,500百万 | |
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか | マイナス | |
純資産の部分を評価差額金割合→評価差額金は含み損益 | その他有価証券評価差額金 △115百万 | |
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 | なし | |
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 | なし | |
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) | 総資産は減少 | |
損益計算書 | 営業利益、伸び率は重要 | 伸びていない |
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない | あり、特に減損が大きい | |
当期純利益(普通は純利益の40%) | 適正ではない | |
営業利益は、同業他社に比べ、ずば抜けていないか | 2.50% | |
キャッシュフロー | 税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF | 同等ではない |
投資CFの内容確認 | 既存店のリニュアルや新規出店等に伴う有形固定資産取得 | |
財務CFは、マイナスが望ましい | マイナス |
まとめ
トンボ
投資判断として、500円台であれば優待狙いで保有とします。