銘柄分析

ソニーグループのSREホールディングス

株の「か」の字も知らない母トンボからお助け連絡が到来して、調べてみた銘柄です。

過払い金をキーワードに数年前に購入を勧められて、購入してみたようですが、仕上がりは150万程度のマイナスでした。

金融業界で加えてノンバンク一本。なんともリスキーな買い方だなと思ったのが最初の印象でした。

母トンボは、もともと不動産会社に勤めていて知識はあること。

そういった業界であれば、興味があるだろうということで調べてみました。

基本情報

企業概要 企業名 SRDホールディングス㈱
証券コード/市場 2980/マザーズ
特徴 不動産仲介と取引データを分析したAIアルゴリズム機能の提供が柱。システム外販も
ホームページ https://sre-group.co.jp/
決算期 3月末日
時価総額 40,366百万円
株価 2,660
PER(株価収益率) (連)97.97
ROA(総資産経常利益率) 11.80%

※2020/07/22 終値ベース

同社、以前は「ソニー不動産」という名前で事業を行っていました。その名の通り、ソニーグループとなります。

2015年に業務提携・資本提携を行っており、ソニーとZホールディングスが主要株主となっています。これだけでもなにか期待を抱かせてくれますよね。

事業内容

不動産事業とAIクラウドソリューションの2本柱となります。

不動産仲介コンサルは一般的な不動産取引と同様ですが、売主・買主それぞれに専任の担当をおくことで、差別化を図っています。

またヤフーとの共同事業であるおうちダイレクトにおいては、売主自らインターネット上でマンションを売り出すことで売却仲介手数料が0円になるユニークなサービスもあります。

アセット事業においては、ソニーグループの各事業体と連携することで、IoT・AIなどの技術を組み合わせた他社と提案ができるようです。

AIクラウドソリューションはディープラーニング(深層学習)技術にをもちいた業務支援型クラウドサービスを提供をしています。ここはソニーらしいですよね。

  • 金融機関向けのAI不動産査定サービス
  • 不動産の売買等を希望されるお客様に対するAIマーケティング支援ツール
  • 不動産売買契約書・重要事項説明書の作成支援クラウドサービス

経営成績

2019年12月19日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したSREホールディングスですが、コロナ禍での最初の決算はまずまずの着地となりました。

売上高3,850,353千円、営業利益746,746千円(売上高販管費率46.3%)、経常利益717,467千円、親会社株主に帰属する当期純利益473,442千円となっています。

なかでも、「AIソリューション事業」の売上高は、371,110千円(同349.8%増)となっており、今後も目が話せない展開になりそうです。

プラットフォームでの収益はエムスリーやマークラインズにも共通するキーワードとなります。

決算書チェック

2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

表紙

営業キャッシュフローがマイナス。

これは、たな卸資産の増減額2,077,660千円、営業出資金の増減額767,511千円、仕入債務の増減額188,767千円等からとなりますので、やむ無しかとおもいます。

売上高、営業利益、経常利益の伸び率、バランス 売上、利益、経常利益ともにバランス良く伸びている
当期純利益=経常利益×60% 同等
ROA伸び率(総資産経常利益率) 21.1%から11.8%へ低下
営業CFの伸び率、バランス 低下している。マイナス
営業CFは、営業利益の60~120%程度か 範囲外
投資CFは、営業CF範囲内かどうか 範囲外
来期業績予想数値の合理性 売上高が伸びているが、営業利益、経常利益はマイナス予想
会計処理方法の変更点 なし

経営成績/財政状態

業績予想のベースが経済活動抑制が2020年12月末でピークアウトし、2021年1月以降に徐々に正常化するシナリオをすべての事業において想定となっていること。

数値の具体性 なし
新規事業のについて なし
悪材料について AIコンサルティングサービスやAIクラウドサービスの導入を見合わせる、進行中のものについても打ち合わせの頻度が減少する等、営業活動や導入活動に支障が生じた

貸借対照表

利益余剰金が5百万とほんとに少ないこと。まだまだ小さな会社ですので仕方ありません。

ただ、自己資本比率も非常に高く、心配無用と思いました。

現金、預貯金、有価証券について(換金性) 現金預金3,182百万
売掛金、受取手形、棚卸資産(換金性要注意) 売掛金79百万
有形固定資産合計、土地 有形固定資産合計161百万、土地なし
有形固定資産における土地の割合 0%
売掛金・受取手形・棚卸資産の伸び率(売上高の伸びと比較) 棚卸資産が大きく伸びている。600→2,677百万円
棚卸資産の変化(投資対効果について) 投資対効果低下
繰延税金資産について(税金として支払、費用化していない額) 114百万
固定資産の償却方法は、定額法、定率法なのか 記載なし
のれん代の有無と償却期間(最大20年、ふつうは、3~5年) なし
のれん代が、自己資本より大きい場合は注意 なし
貸倒引当金、前受金は少な過ぎないか 非常に少ない
社債・転換社債の有無(転換社債は要注意) なし
借金の状態(支払手形・買掛金・短期借入金、社債、長期借入金) 流動負債820百万
利益余剰金は、資本金と資本余剰金と比べ、小さすぎないか 5百万と小さい
評価差額金の割合 非常に小さい
新株予約権が多く発行されていないか、純資産での割合を確認 5百万と小さい
少数株主持分が過大ではないか、有無の確認 109百万
総資産の伸び(急な伸びは、事業拡大もしくはM&A) 資本金と資本準備金

損益計算書

特に問題なし。

営業利益、伸び率は重要 伸びている
特別利益、特別損失の項目は、多くなるべき項目ではない 特損11百万

キャッシュフロー

上場に伴い、株式発行による収入あり。

税引前当期純利益+減価償却費-法人税≒営業CF 同等ではない
投資CFの内容確認 有形無形固定資産取得
財務CFは、マイナスが望ましい 株式発行による収入

まとめ

時価総額もまだ小さく、目立ってない企業なので狙い目と思います。

ただ、今後のコロナと市場状況を注視しながら柔軟に対応することは個人として必要となります。

最後に同社の2020年3月期 決算説明資料は必読です。

決算説明だけではなく中期戦略、不動産業界の未来、そして同社が目指すところが丁寧に記載されています。

株の購入を検討される際に、参照しましょう。

おまけ

母トンボの興味と優待を少し散りばめて、見直しをしました。

5年くらいのんびり保有してもらうつもりです。

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